ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus:以下HPV)性感染症を詳しく知っていますか?
HPVは、子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの病気の原因になるウイルスです。
数百種の型があり、低リスク型としては、手足などに出来るいわゆる”イボ”、性感染症の1つである尖圭コンジローマは、HPV6型、11型によるウイルス感染症になります。
高リスク型になりますと、子宮頸がん等になりますが、子宮頸がんの原因になりうる悪性型のHPVに感染してしまった場合は、すぐに検査を受けて治療を進めていくことが大切です。
自宅でできる性病検査キットでいち早く発見することができますので、早期発見をして早期治療を心掛けましょう。
ヒトパピローマウイルスの検査のやり方は?
ヒトパピローマウイルスという感染症は発症率が高く、実はとても身近なものです。
性行為をしたことのある人であるならば、実に80%以上の人が50歳になるまでに感染するとも言われています。
ヒトパピローマウイルスには、2種類あります。
低リスク型の良性のものと、高リスク型の悪性のものです。
HPV粒子(ヒト、ウシ、ウサギ等全てのパピローマウイルス粒子は正十二面体の同じ形状)
出典:国立感染症研究所
ヒトパピローマウイルスに感染した場合に発症する症状としては、乳首のようなイボができます。
ただ、その症状が現れるまでは3週間以上かかるため、始めは自覚症状がなく、いつの間にか感染していたということが多いです。
また、治療するにしても、このような具体的な症状が現れていなければ検査をすることができないため、心配になったら、そのような症状がないか、確認しておくようにしましょう。
女性外陰部のコンジローム
出典:国立感染症研究所
検査費用としては、保険適用となり、数千円から数万円になる可能性があります。ただ、治療内容によって、異なるため、詳しくは事前に聞いておくと安心です。
妊婦検診でヒトパピローマウイルスを検査してもらえる
ヒトパピローマウイルスで特に注意しておきたいのが母子感染です。
妊娠したときに子供にも感染する可能性があるのです。
良性のヒトパピローマウイルスの場合は尖圭コンジローマによる”イボ”が発症の目印にもなっています。
このイボ自体は治療によって除去することが可能です。
しかし、ウイルス自体は完全に除去できない場合もあります。
したがって、1回治療をしても、再発してしまう確率が高いのです。
妊婦検診時に検査項目としてヒトパピローマウイルスも含まれているので、必ず確認しておくようにしましょう。
なによりも早期発見が重要
ヒトパピローマウイルスに関して心配な点が、子宮頸がんになるリスクもあるということです。
実際のところ、子宮頸がんの原因は約65%が悪性ヒトパピローマウイルスだと考えられています。
年代によっても割合の高低は異なりますが、20代30代の若い女性の場合は特にその傾向が強いと言われています。
子宮頸がんの検査も定期的に受けて、発症したとしても早期発見して治療していけるように準備しておきましょう。
ヒトパピローマウイルスの検査のやり方は?
検査方法として、病院や保健所を検討する人もいますが、そのようなところで検査をしようと思ってもどうしても気が引けてしまうという方もいると思います。
人目が気になったり、医師や看護師に相談することが恥ずかしく思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そのような方におすすめなのが、自宅で検査ができる検査キットです。
ヒトパピローマウイルスの検査をするときには、膣分泌物検査を行います。
膣内に綿棒を挿入して、液を採取する方法です。簡単に行うことができる検査なので、心配になったら、すぐに検査するようにしましょう。
ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうかを判断する場合には、以下の症状を基準としてみるとよいです。
- 性行為のときに出血してしまう
- おりものの色が茶色っぽい
- おりものの臭いに違和感がある
- 下腹部が痛い
このような症状が現れた場合には、ヒトパピローマウイルスを疑うようにしましょう。
そしてすぐに検査をして、早期発見へと繋げることをおすすめします。
このHPV検査用あるいはHPV検査を含む性病検査キットとは、例えば以下の様なラインアップがあります。
まとめ
それ以外の性感染症も心配されるため、検査キットを購入する場合は、さまざまな性感染症の検査ができる商品を選んでおくことをおすすめします。
上記で紹介しているSTDチェッカーであれば、タイプTならばフルセットでの検査キットとなり、タイプIならば、ヒトパピローマウイルス専用の検査キットになります。